
みなさんこんにちは。
ペーパードライバー専門教習のHOP STEP DRIVE !!です。
今回のテーマは”乗り物(車)酔い”。
子どもが車酔いしやすいと、家族旅行などのときに心配ですよね?
ある調査では日本人の4人に一人が車酔いを経験し、「車=気持ち悪くなる」というイメージが定着して、車に乗る前から気持ちが悪くなってしまうこともあります。
こうなってしまうとせっかくの楽しい旅行も嫌な思い出になってしまいます。

そこで今回は乗り物(車)酔いしてしまう原因と対策や予防法を自分の経験などを踏まえてご紹介していきます!
小学生が乗り物(車)酔いしやすい理由とは?

子どもが小学生くらい(10歳前後くらい)の年齢になると、
乗り物(車)酔いを訴えることが増えてきた…

ということがよくあります。

私も小学生のときよく車酔いしていましたし、子どもも3年生になって車酔いを訴えはじめました。
株式会社プレスビーの調査によると、日本人20代~50代の4人に1人が「乗り物酔いする」と回答しています。
さらに子どもを持つ保護者の回答では、未就学児では乗り物酔い率は1割程度だったのに対し、「小学3年生」(34.0%)から「高校3年生」(32.1%)は3割以上の子どもが乗り物酔いをしており、「小学5年生」(42.1%)・「小学6年生」(39.0%)がピークとなっていると発表しています。
参考:PRTIMES:20代〜50代の成人男女聞く、乗り物酔い実態調査
なんで小学生から酔いやすくなるんだろ?

小学生が乗り物(車)酔いしやすい理由
- ・身体の感覚器官が発達する時期
- ・自律神経のバランスが不安定
- ・車酔いしやすい環境や条件(揺れ、匂い、空腹など)
身体の感覚器官が発達する時期
乗り物(車)酔いは幼児期は起こしにくいのに、小学校入学後から学年が上がるとともに起こしやすくなっていきます。
理由としては、3歳くらいまではバランスをとる小脳の発達が未熟で、揺れなどの感覚も鈍いのですが、4歳くらいからだんだん発達が進み、小学生になると身体も成長期をむかえ、各感覚器官も発達してきます。
3歳くらいまでの子は転びやすいもんね。

内耳にある「三半規管」は、体のバランスや動きを感じる大事な器官です。

この器官により、振動や回転方向、加速度を感じとります。
三半規管が乗り物(車)酔いにどう関係してくるの?

私たちの脳は、
- ・目からの情報
- ・内耳からの加速度や揺れを感じる情報
- ・体の各部分の状態(筋肉や関節の動き)
をまとめて「今、どういう動きをしているのか」を判断しています。

さらに脳は、今までの経験から「この行動ではこういった動きをする」という情報パターンを覚えています。
車に乗っていると体は座ったままなので視覚的には動いていないように感じますが、実際には発進・停止・曲がるときに身体に慣性が働き三半規管がその動きを感じ取ります。
こうした「視覚的に見たもの」と「身体が感じたもの」が合わない状態(感覚の混乱)の結果、吐き気やめまいを感じやすくなるのです。
小学生では感覚的な対応が追いつかず酔いやすくなると考えられています。
参考資料:乗り物酔い(動揺病)研究の現状と今後の展望 平柳 要
子どもと医療:子どもの乗り物酔いの原因とその対策
自律神経のバランスが不安定

小学生は自律神経のバランスもまた成長途中です。
自律神経は心臓の鼓動や呼吸、消化、体温調整などをコントロールする作用がありますが、自律神経バランスが乱れることで、
- 不眠や疲労感
- 頭痛や肩こり
- 動悸や息切れ
- 胃痛や消化不良
- イライラや不安感
などを引き起こすことがあります。
子どものうちは感情のコントロールも未熟よね。

乗り物(車)酔いしやすい環境や条件(揺れ、匂い、空腹など)
車の揺れや匂い、心身の状態なども原因になりえます。
後部座席は助手席に比べて揺れが大きく、前方の景色が見えにくいため脳の情報に混乱が生じやすい場所。
また、長く乗っている車はエアコンフィルターの劣化やシートに溜まった独特な匂いを放ちます。
株式会社プレスビーの調査では乗り物酔いで不快に感じるTOP3に、大人も子どもも「匂い」をあげていました。
参考:PRTIMES:20代〜50代の成人男女聞く、乗り物酔い実態調査
さらに心身の状態として空腹や満腹、睡眠不足や疲れなども酔いを引き起こす原因となります。

僕の場合は車の匂いが特にダメでした。
原因は人によって違うか原因を知ることは大事だね。

乗り物(車)酔いを防ぐために気を付けること
車酔いしやすいことが分かっていたら次のような準備をしておくことで酔いが発生する可能性をグッと下げることができます。
車酔いを防ぐための事前準備

車酔いしないための5つの準備
- ・食事のタイミング
- ・睡眠をしっかりとる
- ・酔い止め薬 or 酔い止めバンド
- ・乗車位置
- ・芳香剤は不使用、消臭剤は無香料タイプを
食事のタイミング
酔いの原因に「空腹や満腹」がありますが、食事のタイミングや量も工夫しましょう。
高速道路を使った長距離移動の場合はサービスエリアで食事休憩を取ることもあります。
その際は適度な食事量にしたりテイクアウトやファーストフードなどで調節する方法もあります。
ただし、脂質の多い食事や油の匂いなどで酔いが悪化する可能性もあるため、食べるものをよく考えて選びましょう。

うちの子も空腹で酔いましたが、食事を取ったら解消されたことがあります。
睡眠をしっかりとる
睡眠をしっかりとることで自律神経を安定させる効果があります。
疲れが残っているようなときは特に睡眠時間を意識して取らせましょう。
酔い止め薬 or 酔い止めバンド
車酔いに効果が高いとされているのが酔い止め薬です。
酔い止め薬の対象年齢も5歳~とちょうど酔い止めしやすいと考えられている年齢です。
子どもにも飲みやすいものを選びましょう。

おすすめは浅田飴の【トラベロップQQS ドロップタイプ 】
1円玉より小さめのキャンディーでサイダー味とブドウ味があります。
小さい子どもでも舐めながら摂取できますし、車酔いした後でも効果があります。

薬の摂取はできるだけ避けたいな…

という方には、「酔い止めリストバンド」という酔い止めグッズがあります。
リストバンドのように両手首に取り付けて「内関」というツボを刺激することで酔い止め効果が期待できるものです。
株式会社プレスビーの調査では、「乗り物酔いに効くツボ押しリストバンド」は男女を問わず利用者の8割が効果を実感することができたと報告しています。
参考:PRTIMES:20代〜50代の成人男女聞く、乗り物酔い実態調査
乗車位置
乗車位置も可能であれば助手席に座りましょう。
運転席に近い場所が揺れが少なく、景色も見やすいため視覚と身体で感じる感覚との混乱が起こりにくくなります。
窓を開ければ風も入りやすく車酔いを防ぐのにベストな場所です。
芳香剤は避けて、消臭剤は無香料タイプを
芳香剤は設置した人にとってはリラックス効果があるかもしれませんが、万人に受け入れられる匂いは意外と少ないもの。
酔いやすい体質の方が乗車する時には避けるべきです。
また、車内の匂いを消臭する消臭剤にも芳香剤が使われていることが多いので、できるだけ無香料タイプを選ぶのがよいでしょう。

個人的には酔う前に酔い止めの薬を飲むこと、遠くの景色を見ながら話をするのがおすすめ。
車内でできる酔い防止の工夫
準備をしていても実際に酔ってしまうこともありますよね。
走行中に酔った場合はどういう対策が効果的なのでしょうか?

私が実際に試してみたのは…
- 深呼吸してリラックスする
- できるだけ遠くを見る
- 窓を開ける
- 話をする・対話式のゲームをする
- 飴をなめる
- 匂いが気になる場合はできるだけ口で呼吸する
- 車を降りて20分以上休憩する
などがあります。
結論としては「酔っていることを意識しない状態をつくる」のが一番効果的です。
例えば対話式ゲームなどで盛り上がったとき。

定番は「しりとり」ですが、おすすめは「全員一致ゲーム」
なにそれ?


お題(テーマ)を出して「せーの!」で回答して全員一致をめざすゲーム。
全員一致ゲームのやり方
- ①誰かがお題を出す。 例:「信号の色といえば?」
- ②「せーの!」で各自が回答する。
一致してもしなくても意外と盛り上がれる!

「酔っていることを意識しない状態」をつくれるんだね!

吐き気や平衡感覚に関するツボを刺激する方法

東洋医学による人体のツボを刺激することも一定の効果が期待できるようです。
車酔いや吐き気に作用するツボ
- 内関(ないかん): 手首の内側にあるツボで、乗り物酔いや吐き気の軽減に効果があるとされています。
- 外関(がいかん): 手首の外側にあるツボで、自律神経を整える作用があり、疲労回復や頭痛の軽減に役立つとされています。
- 翳風(えいふう): 耳たぶの裏側のくぼみにあるツボで、内耳の平衡感覚を正常にする働きがあり、めまいや乗り物酔いの予防に役立つとされています。
- 築賓(ちくひん): 足の内側のくるぶしから指5本分上にあるツボで、吐き気の解消に効果があるとされています。
ツボの押し方
各ツボの押し方を簡単にまとめました。
ツボはリラックスして深呼吸しながら押すと、より効果が期待できるよ!


- 内関(ないかん): 手首の内側、指3本分ほど肘側にあるツボ。
押し方: 親指の腹でゆっくりと押す。 - 外関(がいかん): 手首の外側、内関の裏側にあるツボ。
押し方: 人差し指の腹でゆっくりと押す。 - 翳風(えいふう): 耳たぶの裏側のくぼみにあるツボ。
押し方: 人差し指と中指で軽くつまむように押す。 - 築賓(ちくひん): 足の内側のくるぶしから指5本分上にあるツボ。
押し方: 親指でゆっくりと押す。
※押した状態を5秒間キープ、左右それぞれ3回づつ繰り返す。
乗り物(車)酔いしにくい習慣をつくろう!


酔いやすい子どもにはこんな特徴があります。
乗り物(車)酔いしやすい子どもの特徴
- 「スマホ」「読書」「ゲーム」などに向かう機会が多い
- 不安や緊張など何らかのストレスを抱えている
- 疲れていたり、十分な睡眠を取れていない
- 食べ過ぎや空腹の状態
- 乗り物に不慣れ
などが挙げられます。
バランス感覚を鍛えて乗り物(車)酔いを予防しよう
日頃の遊びの中にバランス感覚を養えるような遊びを取り入れることで予防効果が期待できます。
例えば、「片足を上げてバランスをとる」「細いものや小さい面積のものの上に立つ」などの要素があればバランス感覚遊びとなります。

我が家ではこんな遊び道具を購入してみたよ。

1歳児半くらい~小学生でも遊べるのでワイワイ楽しく並べて遊んでいます。
クッションやタオルなどと組み合わせて、小さなアスレチックコースを創作しています。

バランスボードで体幹を鍛えられます。
大人が支えることで1歳児でも結構楽しめますよ。
「病は気から」車酔いを克服するための心がまえ
完全に克服できるか分かりませんが、「酔っても対策で乗り切れる!」という自信をつけることができれば気持ちがかなり楽になるでしょう。
「病は気から」だね。

まとめ~乗り物(車)酔いを予防して楽しいドライブを~
今回は、小学生が車酔いしてしまう原因と対策や予防法を解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
内容をまとめると、
まとめ
- 小学生くらいから身体が成長して酔いやすくなる
- 事前の準備や予防法、対策を知ることで気持ちが楽に
- 酔い止め薬や酔い止めリストバンドをうまく活用しよう
- 酔ったら会話やゲームで盛り上がる工夫が効果的
- 体幹やバランス感覚を鍛えることで酔いにくい体に
乗り物(車)酔いは小学生の時期から成人後までの長期間で発症しやすくなりますが、様々な工夫やグッズなどを活用することで軽減することができますので参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!