こんにちは
神奈川県大和市、相模原市、東京町田市その他、横浜市や川崎市を拠点に活動している出張型ペーパードライバー教習のHOP STEP DRIVE !!(ホップステップドライブ)です。
東京都心の運転となると都外のドライバーには敬遠されがちですが、首都高速となるとより一層の怖さがあります。
今回は首都高速はなぜ怖いと感じるのか?について考えてみます。
この記事でわかること
・首都高速を怖いと感じる理由
・実際に走行するときの注意点や対策
首都高速道路ってどんな道路?
まずは首都高速とはどんな道路なのでしょうか?Wikipediaによると
”首都高速道路は、首都高速道路株式会社が維持・管理等を行う東京都とその周辺地域にある路線長337.8キロメートルの都市高速道路。
「首都高速」「首都高」と略されることが多い。
道路法で定められている一般国道、都県道及び市道であり、道路構造令においては「都市部の自動車専用道路」に区分される。”
首都高速道路 - Wikipedia
となっています。
都内路線と都県路線がある
東京都内で完結する路線には都道番号がついていませんが、東京都と他県にまたがる路線には都県道番号がついています。
一言で首都高といってもいろんな道路に分かれているのですね。
画像引用元:首都高速道路 - Wikipedia
環状線
C1 高速都心環状線(環状部分)
C2 高速中央環状線(大井JCT - 葛西JCT)
放射線
1 高速1号上野線(江戸橋JCT - 入谷出入口)
1 高速1号羽田線(浜崎橋JCT - 高速大師橋)
2 高速2号目黒線(一ノ橋JCT - 戸越出入口)
3 高速3号渋谷線(谷町JCT - 用賀)
4 高速4号新宿線(三宅坂JCT - 高井戸)
5 高速5号池袋線(竹橋JCT - 美女木JCT)
6 高速6号向島線(江戸橋JCT - 堀切JCT)
6 高速6号三郷線(小菅JCT - 三郷JCT)
7 高速7号小松川線(両国JCT - 谷河内)
8 (欠番)
9 高速9号深川線(箱崎JCT - 辰巳JCT)
10 高速10号晴海線(晴海出入口 - 東雲JCT)
11 高速11号台場線(芝浦JCT - 有明JCT)
その他の路線
Y 高速八重洲線(神田橋JCT - 西銀座JCT、汐留乗継所 - 汐留JCT)
B 高速湾岸線(多摩川トンネル - 高谷JCT)
B 高速湾岸分岐線(昭和島JCT - 東海JCT)
神奈川線
K1 高速神奈川1号横羽線(高速大師橋 - 石川町JCT)
K2 高速神奈川2号三ツ沢線(金港JCT - 三ツ沢)
K3 高速神奈川3号狩場線(本牧JCT - 狩場)
K4 (欠番)
K5 高速神奈川5号大黒線(大黒JCT - 生麦JCT)
K6 高速神奈川6号川崎線(大師JCT - 川崎浮島JCT)
K7 高速神奈川7号横浜北線(横浜港北出入口/JCT - 生麦JCT)
K7 高速神奈川7号横浜北西線(横浜青葉出入口/JCT - 横浜港北出入口/JCT)
B 高速湾岸線(並木 - 多摩川トンネル)
埼玉線
S1 高速川口線(江北JCT - 川口JCT)
S2 高速埼玉新都心線(与野出入口 - さいたま見沼出入口)
S5 高速埼玉大宮線(美女木JCT - 与野出入口)
へぇー!
首都高って東京都内の高速道路だけじゃなかったんだ!
首都高速が怖いと言われる理由とは?
10年ほど前に田舎に住んでいた時のことですが当時の会社の営業目的で都内に車で来た時に首都高速を始めて運転した時は緊張したことを覚えています。
ではなぜ首都高速に対して緊張し、人によっては怖いというイメージを感じるのでしょうか?
事故率の高さ
首都高速道路株式会社の統計によると、
”2022年度の事故件数は、8,393件(1日平均23件)で、2021年度と比べて649件(8.4%)増加しました。最も多く発生しているのは追突事故で、3,600件と全体の42.9%を占めています。
事故・故障・落下物の現状について|企業情報|首都高速道路株式会社 (shutoko.co.jp)
死亡事故は8件(8名)で、前年度に比べて6件(6名)減少しています。
そのうち、二輪車による死亡事故は4件(4名)で、前年度に比べて2件減少しています。”
雨天時には4倍に!施設接触事故は12倍!
”晴天・雨天別での1時間当たり交通事故件数を算出すると、晴天時は1.06(件/時間)、雨天時では4.00(件/時間)であり、雨天時においては晴天時の約4倍の割合で交通事故が起きていることが分かります。”
”雨天時の1時間あたりの施設接触事故発生件数はなんと約12倍となっています。”
06_besshi.pdf (shutoko.co.jp)
雨の日は絶対走らないようにしようっと。
落下物の多さ
また、減少はしているものの、木材やで鉄くずなど危険な事故につながりやすい落下物が驚くほど多いことが同社の統計データからわかります。
”2022年度の落下物処理件数は、20,037件(1日平均54.9件)で、2021年度と比べて3,392件(14.5%)減少しました。
特に多い落下物は、木材、鉄くずで5,677件と全体の28.3%を占めています。”
データ・画像引用元:事故・故障・落下物の現状について|企業情報|首都高速道路株式会社 (shutoko.co.jp)
急カーブの多さ
一般的な高速自動車国道や自動車専用道路は広く地域を結び付ける目的で設置されています。
東京都心以外の場所では土地が広いこともありカーブが無理のない曲がりやすい範囲で設置されています。
比べて首都高速では、せまい都心部の地域を網目のようにつなぐ道路として、ときにビルのあいだを縫うように道路が続いているためにどうしてもカーブがきつくせまくなっています。
ここに恐怖心を持つ方は決して少なくないでしょう。
特に魔のカーブと呼ばれる事故多発ポイントも存在するようです。
参宮橋カーブ(4号新宿線)
4号新宿線の「参宮橋カーブ」は、急カーブを左に曲がった直後に7%の下り坂があります。
最高50km/hの速度制限になっている危険なポイント。
熊野町JCT(5号池袋線)
5号池袋線とC2中央環状線が接続する熊野町JCTは、5号線の本線がくの字に曲がるように急カーブを描いています。
右急カーブで、曲がった直後にはC2本線の合流あり。最高速度は50km/hで同じく危険なポイント。
竹橋JCT~神田橋JCT間(C1都心環状線)
C1都心環状線の北側にあたる竹橋JCTから神田橋JCTにかけての区間は、道路が蛇行する区間で、短い区間に竹橋JCT・神田橋出入口・神田橋JCTの分岐と合流が連続します。
この他にも急カーブの場所はたくさん存在しています。
車線幅(幅員)の狭さとフェンスとの距離
通常の高速道路の幅員は3.5mが基本ですが、首都高速は自動車専用道路のため、幅員は3.25mが基本となります。(湾岸線のみ3.5m)
さらに路肩の幅も首都高の場合全体の4割は「路肩=0.5m以上」の古い基準で作られているためフェンスに対してすごく近い印象があります。
そうそうこれが圧迫感があって怖いのよ。
加えて脇にある壁が非常に高いため圧迫感があります。
隣の車線に大型のトラックなどが並ぶとさらに圧迫感は増すでしょう。
ペーパードライバーや運転初心者の方などは左側の側方感覚が身についていないことも多いため離れすぎて通行帯の線を踏まないように注意する必要があります。
左右からの合流
一般的な高速道路では、ICから侵入してくる車両は主に左側から合流してきます。
左端の走行車線を走行している場合のみ合流車両への注意が必要ですが首都高速では左からだけでなく右から合流してくるところも多く存在します。
走行車線は2車線がほとんどで走行車線側、追い越し車線側どちらを走行していても合流への注意が必要で、しかもICの区間間隔も短いため常に緊張感があります。
その特性上、首都高から各IC出口へ出るときも同様です。
左側に出口がある場合と右側に出口がある場合があるので先々の案内へのの目配りが必須です。
連続かつ多様な分岐
目まぐるしく分岐する場所は数多くあるので初心者には難易度が高い。
進行方向の分岐に関しても非常に多く、分岐した直後にさらに分岐が続くこともあります。
状況によってはうまく車線を移動しておかないと思っている方向にいけないということも起こりうります。
ICの進入ゲートが狭い
一般的に高速道路に侵入する際の料金所はゲートも多く設置されているため狭いと感じることはあまりないのではないでしょうか。
首都高速ではゲートが2つくらいしかないことも多いので交通が交錯したり集中しやすいです。
そのためしっかり判断する時間も少なく狭く感じたり慌ただしく感じてしまいます。
交通量の多さ
さらに一日の通行台数も平均して100万台を超えています。
画像引用元:首都高速道路通行台数等データ|企業情報|首都高速道路株式会社 (shutoko.co.jp)
また都市高速道路における平日昼間12時間交通量の上位10地点でも首都高速が名を連ねており、いかに通行台数が多いかがうかがえます。
画像引用元:平成 27 年度 全国道路・街路交通情勢調査一般交通量調査結果の概要について
首都高速では隣県のあらゆる高速道路から流入してきます。
必然的に交通量は圧倒的に増えるわけですね。
深夜帯でも交通量は減りますが、物流サービスのトラックなどが増えるため全体的には一般的な高速道路に比べて多いでしょう。
首都高速を自分のペースで走りたいけど遅いと煽られる?
ドライブレコーダーの普及によって全国各地でのあおり運転がSNSやニュースなどで取り沙汰されることが増えました。
初心者やペーパードライバーが不慣れな走行によってマイペースで走っている場合煽られることはあるのでしょうか?
あまりにも流れに乗れないような走行をしていたり判断がもたもたし過ぎたりすることで自分の車の後ろに車が溜まってしまうということは十分に考えられます。
初心運転者の方は後ろに車が付かれるだけで「今自分は煽られている」と感じてしまいやすいです。
トラックなど車間距離がかなり近く感じられたりします。
あおり運転をするドライバーがどういう考えであおり運転をしてしまうのかはわかりませんが、ある程度周りの流れに乗れるような技量が高速道路の走行に必要とされるのは間違いありません。
首都高速を使う前に確認しておくべきこと
では、どうすれば不安を拭い去ることができるのでしょうか?
残念ながら完全に不安を取り除くことは実際に首都高速を数多く走るしか道はありません。
首都高速の道路状況はめまぐるしく常に変化していくので、様々な状況を想定するくらいの運転技量が必要です。
しかし、不安を軽減する方法はあるはずです。
大切なのは車の安全点検と下調べをすることです。
タイヤの安全点検
車体の中で唯一道路との設置部分がタイヤです。
タイヤの危険は走行の危険に直結していますのでしっかりと点検をしておきましょう。
このように釘や金属片などが刺さっていないかを目で確認する。
スリップサインは浮かび上がってないかを確認する。
タイヤ空気圧が正常値であるかを確認する。
MAPアプリを使う
下調べのかんたんな方法の一つとしてマップを使うという方法があります。
これは首都高速に限ったことではありません。
旅行先の道路や未経験の道を走行するときには役に立ちます。
今の時代は現地に行かなくても最低限の情報はマップアプリを通して知ることができるので非常に便利ですね。
ルールを知っておく(黄色い線の意味)
首都高速に限った話ではないですが、首都高速では左右からの合流が多いため各ICからの合流付近では黄色い実線が多く見られます。
これは「車線変更禁止」をあらわしている道路標示。
特に本線側から合流車線側への車線変更は危険なので絶対にやめましょう。
首都高速での教習をご受講されたお客様の教習にて
【教習の内容】
ゴルフがご趣味のこちらのお客様は、職業上の知人の方とよくゴルフに行かれるそうです。
そのためアクアラインを通って千葉にも行く必要ができたため、首都高速~アクアラインの走行を体験したいとのご要望でした。
普段から運転はされている方だったので大きな問題はなかったのですが、車間距離が近めの走行だったため車間の取り方とアクセルオンとオフの切り替えタイミングなどを中心に教習を進めさせていただきました。
また、上記注意点のとおり首都高の分岐点が多いため、ナビの案内に頼るだけではなく先の案内標識から車線や方向を読み取っていくための方法をお伝えさせていただきました。
このように首都高速の不安ポイントを洗い出すことで事前の注意場所が分かってきます。
まとめ
今回はみてきたように首都高速を怖いと感じる要素はたくさんありました。
まずはどんな道路なのかを知って少しでも不安を取り除いて首都高速に臨みましょう。
HOP STEP DRIVE !!のペーパードライバー講習を受講してみませんか?
ホップステップドライブ!!は神奈川県大和市、相模原市、座間市、海老名市、綾瀬市、藤沢市、横浜市、川崎市/東京都町田市その他地域に出張型ペーパードライバー講習を行っております。
インストラクターは大和市在住で周辺道路事情にも詳しく、神奈川県内で多数のペーパードライバー講習を行った実績があります。
まずはどんな講習プランがあるのか下のバナーから確認してみてください。
HOP STEP DRIVE !!の出張ペーパードライバー教習