
みなさんこんにちは。
ペーパードライバー専門教習のHOP STEP DRIVE !!です。
はじめに|家族サポートがうまくいかない理由とは?
久しぶりに車のハンドルを握ったけど、怖くて手汗が止まらない…

そんなペーパードライバーが再び運転にチャレンジする場面、家族が応援役として寄り添うのはとても心強いことです。
でも実は、「家族だからこそ陥りやすい落とし穴」があるのをご存じですか?
教える側の教え方に問題がある場合、ペーパードライバーが萎縮したりして上手く上達につながらないことがあります。

この記事では、家族がペーパードライバーの運転練習をサポートするときに陥りやすい“NG対応”と、“上手にサポートするコツ”を具体例つきでご紹介します。
ペーパードライバーが運転を再開する理由

ペーパードライバーが「もう一度運転しよう!」と考える背景はさまざまです。
主な理由として上げると、
- 子どもの送迎や日常の移動に必要
- 自転車で子ども2人と重い荷物、おまけに急な坂を雨でも猛暑でも毎日園まで送迎・・・
- 旅行や帰省先でレンタカーを使いたい
- 観光を楽しみたいのに路線バスが2時間待ち・・・
- 引っ越しや地方移住で車が必須に
- 地方移住で最寄りのコンビニまで徒歩30分・・・
- 仕事に運転が関わる
- 4月から急に転属が決定。本社勤務から営業部に・・・
どの理由でも共通するのは、「必要に迫られている」こと。
全てのペーパードライバーにとって運転再開は急務なんです。
運転練習は可能な限り効率的に、しかもノンストレスであるのが理想的。
だからこそ、途中でつまづいてる暇はないね!

【実は落とし穴】「ペーパードライバー ✕ 家族サポート」がうまくいかない理由とは?

冒頭であげたように、ペーパードライバーが家族など身近な人に協力を求めて、いざ運転練習を行おうとしても、なかなか思い通りに上達しなかったり、挫折につながってしまうことってよくあるんです。
理由として多いのは、
お互いにイライラしてしまって険悪になり練習自体が嫌に…

身近な人なのに、なぜお互いにイライラするの?


身近な人だからこそ、お互いの心境を軽視してしまう傾向があるんだ。
ペーパードライバーの心境を知ろう
家族などのサポーターが同乗して運転を教えようとする場合、

免許あるんだからある程度のレベルの運転はできるだろう。
という軽い気持ちでのぞみます。
ところが、ペーパードライバーの運転をはじめて目の当たりにすると
・判断が遅い
・目の前の障害物に気がつかない
・さっき注意したことを意識できない
・状況を見通さずに無駄な動きをする
というように、想像以上に運転レベルが低いことにまずビックリします。
この状態ではサポーターは当然、
・ペーパードライバーの心境など考えていない
・手っ取り早く自己流の運転方法や考え方でやらせようとする
ということになります。
その結果、
何を言っているのかチンプンカンプン‥


なんでこんなこともわかんないの?
というようにお互いにイライラしてしまいます。
こうなるともう、お互いの言葉は心に届かずにすれ違いが始まってしまい上達どころではありません。
サポーター側は運転を教える前に、ペーパードライバーの心境について知っておきましょう。
ペーパードライバーがかかえる不安や心境
・判断に自信がなくて緊張している
・失敗を怒られるのが怖い
・標識や周囲を見渡す余裕がない
もし自分がこのような心境のときに、怒られたり、嫌味をいわれたりすれば取り組んでいることに対して嫌気がさしてしまいますよね?
サポーター側はまずは“教わる側の気持ち”を理解することが大切なんです。
【ペーパードライバー必見】家族が運転練習でイライラしてしまう本当の理由
反対にサポーター側の心境にも目を向けてみましょう。
一方で、教える側も「上手に伝えたいけど、どう言っていいかわからない」と悩んでいます。
サポーターの考え方や心境
・車を傷つけたくない
・交通の流れを乱したくない
・感覚で運転していたため、教えるのが難しい
というようにサポーター側も教えた経験があるわけではないので、安全確保や道路の流れを壊さないために必死です。
さらに、運転の教示や誘導などのボキャブラリーが十分ではないので、

「危ない!」
「感覚だよ。」
「こんなのもできないの?」
といったナンセンスなアドバイス(とは言い難い)になってしまうのもある意味、納得できます。
家族サポートが“うまくいかない”5つのパターンと改善ポイント


運転練習でありがちな失敗例と改善のヒントを見ていきましょう。
❶ 焦らせてしまう
〇ガードレールに接近しすぎている場合

✕「危ない!近い!」
✕「右!もっと右!」など
障害物に接近しすぎてから直前での「危ない!」は逆効果になりやすい。
実際にガードレール側に急ハンドルを切ってしまってぶつかったケースもある。

改善ポイント
「このまま行くとこの先のガードレールに接近しすぎるよ。」
など予測して早めに注意喚起すべき。
❷ 上から目線
〇交差点直前の黄信号に急ブレーキで停止した場合

✕「え、なんで今ブレーキ踏んだの?意味わからん…」
「怒られてる」と感じて萎縮してしまいます。

改善ポイント
「今のところ、ブレーキ強かったね。なぜそうなったか状況を整理しよう」
発生原因となぜそれが良くないのかを整理してもらう。
❸ 自分で運転してしまう(助手席でハンドル操作)
〇駐車場でなかなか車庫入れできず時間がかかっている場面

✕「ちょっと貸してみ、こうやってハンドル切るんだよ!」
(助手席から手を伸ばす)
自信をなくすだけでなく危険行為にも。

改善ポイント
教える側も「言葉で伝える・待つ」が基本。
❹ できたことに無反応
〇効率的ではないが車庫入れがやっと自分でできた場面

✕「・・・(無言)」
せっかく自力でできたのにうまくできたのか不安になってしまいます。

改善ポイント
小さな成功でも喜びを共感してあげるとやる気アップに!
❺ 練習場所が難しすぎる
✕いきなり交通量の多い幹線道路・坂道・複雑な交差点へ

改善ポイント
まずは「広くて見通しの良い場所」→「信号あり」など、段階的に進めよう。
他にもこんな感じでついついNGな言い方になりがち!

状況 | NGな言い方 | OKな言い方 |
---|---|---|
ハンドルの切り方 | 「だからもっと右だって!」 | 「ハンドルを右に時計で言う2時くらいまで回してみて」 |
スピードが遅すぎる | 「流れに乗ってよ!遅すぎる!」 | 「ちょっと後ろが詰まってきた。元気よく加速してこう!」 |
ブレーキが急 | 「ガクッってなるじゃん!」 | 「ブレーキのコツは速度出ている時は強め、落ちてきたら弱めると、もっと滑らかになるよ」 |
ウインカー忘れた | 「あぶないって!ウインカー出してよ!」 | 「おっと、ここはウインカー出してから曲がると、周りも安心だね」 |
車庫入れミス | 「は?なんでそうなんの?」 | 「ちょっとタイミング早かったかも?やり直してみよっか、ここまできたのも十分上手だよ」 |
ペーパードライバーの運転練習を成功に導く3つのコツ

じゃあサポーターはどんなところに気を付けて教えればいいんだろ?

「OKな言い方」のポイントは3つ。
❶ 伝え方を工夫する
「感覚」や「当たり前」と思っていることも、言語化して丁寧に伝える。
伝え方は圧力のある物言いではなく、思いやりのある方法で。
例)「〇〇のようなイメージでやってみよう」
「〇〇と△△って方法があるけど好きな方ある?」
❷ 成長に目を向ける
「できなかったこと」ではなく、「良くなった」ところをできるだけ探してあげましょう。
例)止まるだけでなく、通行人の歩行ペースに合わせたブレーキ調整ができるようになってきた。
❸ 練習場所は段階的に
いきなり難しい道路ではなく、まずは駐車場や交通量の少ない道からスタートして段階的にステップアップしていこう。

この他にも
・一緒に考える
・気持ちを共感する
・判断基準を徐々に委ねていく
といった方法が成長を促進する効果があるよ!
まとめ|サポーターも“一緒に成長する”姿勢が成功のカギ

ペーパードライバーもサポーターも、実はどちらも「うまくやりたい」「相手の役に立ちたい」という気持ちは同じ。
でも、立場が違えば見えている景色も違うもの。
不安や焦り、イライラがあるのは当たり前。
だからこそ「教える」「教わる」という関係ではなく、「一緒に成長するパートナー」という視点がとても大切です。
お互い成長する姿勢が生まれると…
・「どうすればよいか」が話し合えるようになる
・「指摘」が「励まし」に変わる
・サポーターは「伝える力」、ペーパードライバーも「自信」が育つ
そんなふうにお互いを思いやることが、「成功のカギ」になります。
運転練習でのサポーターの姿勢のまとめ
・声かけは穏やかに、早めに
・成長や変化に注目して共感を
・練習は段階的に、無理のない範囲で
この3つを意識すれば、家族の絆も深まりながら、ペーパードライバーの自信もグンと育ちます。

記事を参考にまずは家族でよく話してみてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!